営業マンの天国と地獄

 私の娘婿の転職経験です。大学時代にアルバイトをしていたレストランの店長さんが、昔、証券会社に勤めていた時のいろいろな情報をもとに株で大儲けして、そのレストランを開業し大成功を収めていたため、若かった娘婿はあさはかにも、自分にもそんなチャンスが来るなどという甘い考えで、大学卒業と同時にある証券会社に就職しました。

 

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30代で未経験への転職は、やる気で採用される最後のチャンス。

 

 研修期間は同期の仲間とけっこう楽しく過ごし、なかなか良い会社だと思ったのもつかの間で、研修が終わると1人1人あちらこちらの支店に配属され、同期は一人もいない職場で働くこととなり、少し不安がっていました。それでも入ってみると、ビギナーズラックで入社してすぐに大口の契約を取ってきて、その日は上司には褒められたものの先輩に呼び出され、一時間近くも嫌味たらたらのお説教をされたそうです。

 

 それからは、目標件数に達しない日は上司に1人ずつ呼び出され、怒鳴られっぱなしの毎日のようでした。入社して1か月もすると、同期が一人辞め二人辞めという噂を聞くようになり、3か月後の同期の集まりの時にはすでに最初の4分の1にまで減っていたそうです。

 

 また営業成績の悪い支店の支店長はすぐに北海道から沖縄まで飛ばされるので、将来にも不安を覚えていました。また怒鳴られるだけでなく、足蹴りまでされるようになった30代の始め、子供の相手も全くする余裕がない精神状態に追い込まれ、ついに転職を決意しました。

 

 准公務員に近い、ある生命保険会社に運よく再就職が決まり、ここでも営業職ではありますがノルマもゆるく、上司も穏やかで、以前の証券会社とは天国と地獄の差だと言っています。気持ちにゆとりも出来、今では、3人の子供の世話も一生懸命手伝ってくれる良きパパです。家族を背負っての転職はかなりの覚悟がいりますが、思い切って転職して本当に良かったように見えます。